ここを押さえてギャップを減らそう!訪問看護と病院看護の違い

訪問看護は、病気や障害を持った方の家を訪問して、療養上の世話や医療処置等の看護を行い、望む場所で最期まで自分らしく生きることを支援するものですよね。



病院看護と訪問看護は違いを感じる人が多いの。
その理由は、
「病院はいち早く回復を目指す場所」
「自宅は長く安定した生活を目指す場所」
と、医療やケアの方針が変わってきます。
もう一つ言えば、生活の場では療養者が主役なので、押し付けることはせず少しずつ信頼関係を築きながら看護師として伝えることを伝えていくというスタンスです。



病院だと入院中に療養指導が必要な場合、すぐに実施するけど在宅では信頼関係を見つつ徐々に進めていくのですね。



療養指導が必要だからといって、すぐに指導を始めてしまうと気分を害される方もいらっしゃいます。看護師として必要なことをしたのに、注意されてしまうことも。



生活の場では、「医療モデル」ではなく「生活モデル」の考え方に変える必要があるのですね!
<生活の場での看護のキーワード>
救命・延命よりも生活の質
問題解決思考ではなくプラス思考・肯定思考で
常識ではなく、本人本意で
意思決定支援
「人生を楽しむ」ことの支援
訪問看護がわかる今これからのkey word 宮崎和加子総著者メディカ出版
こんな仕事が多いよ!訪問看護の仕事内容



訪問看護の仕事内容は、状態観察がベースにあります。
介護度が低い時には「本人の療養指導」「リハビリ」が多く、
介護度が高くなるにつれて「家族等の介護指導・支援」「身体の清潔保持管理」「排泄の援助」等に実施割合が増えていきます。







転職候補のステーションの介護度割合を聞けば、少し具体的に想像できそうだね。
ここ重要!他機関・他職種と連携してケアチームを築く!



ケアチームの連携は必須です。予測されるリスクを防ぐだけではなく、リスクが起きた時にどうするかも考えていきます。それらに対応するためにケアチームで連携していくよ。
この時に重要になるのが、家族と療養者の意向に沿った方針とケアを決めていくこと。



ケアチームがそれぞれの分野で最適なケアだと考えても、家族や療養者の意向に沿っていなければ、ただのありがた迷惑になりかねないですね。



ケアチームの一員となり得る方々です。
医師、看護師、
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、
退院支援看護師、
ソーシャルワーカー
地域連携支援センター
薬局、訪問薬剤師、
訪問介護職員、
デイサービス職員、
介護保険施設職員、
歯科医、歯科衛生士、
訪問入浴スタッフ、
行政の担当者、
保健所保健師、
福祉サービス担当者、
友人、知人、隣人
転職前にサラッと見ているだけで良いスタートが切れる!どのような疾患を持つ方が多いのか





介護保険の利用者は「循環器系疾患」と「筋骨格系および接合組織の疾患」が多いですね。



医療保険の利用者は「神経系の疾患」や「精神及び行動の疾患」が多くなっているね。
これからもっと求められる!訪問看護の必要性
2025年に向けて高齢化は進行しており、一人の高齢者を1.8人で支える構造になっています。我が国の疾病構造は慢性疾患を抱える高齢者がますます増えることが予測されます。
世帯構成の変化として、単身世帯、ひとり親世帯、高齢者単身世帯は2025年以降も引き続き伸びていきます。
2025年の『医療・介護のニーズ増大』『医療従事者の確保困難』問題から、完治して退院できる患者が減り、退院後も病気と付き合いながら生活する患者の増加します。
厚生労働省人口動態統計月報年計の概況、2040年頃の社会保障を取り巻く環境地方制度調査会専門小委員会厚生労働省ヒアリング資料



「生活の場の看護」が求められてくるのが分かりますね。



療養者のこれまでの人生背景や人柄に触れながら、看護の本質をじっくり考えることができる職場です。我が国は「生活の場の看護」が求められています。自身の看護を役立ててみませんか?